福祉と聞いて何となくイメージできる人は多いかもしれませんが、具体的にどのようなものなのか正確に説明できる人は少ないと言われています。
確かに、日本で福祉というと幅広い意味に捉えられているため今一つこうだと断言するのは難しいかもしれません。
福祉というのは、簡単に言うと障害者や生活困窮者に対して支援をすることで健常者と変わらない生活を送ってもらうというものです。
そのサポートをするのが、介護福祉士や社会福祉士、介護支援専門員などです。
その資格には様々なものがありますが、ここでは比較的メジャーなものに絞ってその内容や年収について見ていきます。
まず、介護に関する資格ですがこれは国家資格であり取得すると介護施設などで高齢者や障害者を対象に食事や排泄、入浴などの介助を行えるようになります。
こういった仕事だけでなく、他のヘルパーを取りまとめたり指導を行うという場合もあるのです。
中には、資格を取得せずに介助をしている人もいるかもしれませんがそれは決して違法だというわけではありません。
取得をした人と何が違うのかというと、国に専門的知識や技術が認められているかどうかです。
当然、国からその能力を保証されている人のほうが介護職に就く際に有利になりますし余計に手当てを支給されるかもしれません。
また、一度職場を離れても資格さえあれば転職先でアピールすることにもつながります。
給与面で言うと、あくまでも一例ですが月給で4万円から5万円の違いが出てくるため年収にすると50万円から60万円も変わってきます。
そのため、できれば取得した方が好待遇を受けられるのです。
これだけ待遇が異なるのだから、資格試験も難しいのではないかと思っている人もいるのではないでしょうか。
確かに、勉強をしない人には高難度に思えるかもしれません。
しかし、しっかり対策をして受験をすれば高い確率で合格することができ合格率も年度によって異なるため一概には言えませんが、7割以上とも言われているのです。
次に、社会福祉士について見ていきます。
これも国家資格で、生活困窮者や身体障害者などを対象に生活に関する相談を行うための資格です。
近年では、ひとり親世帯への相談も行うようになりました。
児童虐待の問題が大きく取り上げられるようになったことで、この資格の存在も大きくなり今後より必要とされる資格だと言われています。
活躍場所としては、グループホームや特別養護老人ホーム、病院などの医療機関です。
こういった施設への就職や転職を希望している人であれば、資格を取得すると有利になるかもしれません。
なぜなら、働く際に求められる能力があることを国から認められているため、絶好のアピールになるからです。
では、このような施設で働く場合どのくらいの給与をもらえるのでしょうか。
これも上述の通り勤務先によるため、一概には言えませんが2年目の人でおよそ350万円程度だと言われています。
これが、老人ホームの施設長クラスになると700万円以上になります。
介護職に関しては、人手不足を叫ばれているため基本的に常に求人が出ていると言われていますがいわゆるケースワーカーはそこまで求人が多くありません。
そのため、一生懸命勉強してしかくを取得しても仕事に空きがないということも考えられるのです。
では、資格試験の難易度はどれくらいになるのでしょうか。
平均して、28パーセントということで比較的高難度であることが分かります。
勉強をして対策しても、不合格となってしまう人も少なくありません。
科目数が多いため、諦めてしまう人もいるかもしれませんが見事取得できれば、就職や転職の際にアピールになるためしっかり対策をしましょう。